借金総額の確定

借金を整理するためには、まず借金の総額がいくらなのか正確に把握する必要があります。借金の総額は貸金業者からの請求額の合計というわけではありません。業者の請求額は、支払期日に支払うべき元金と利息が加算されており、また、返済が遅れている場合には遅延損害金が加算されています。

しかし、たとえば、支払利息のうち利息制限法の制限利率を超えた部分があれば、元金を返済したことにする取扱い(「引き直し計算」といいます。)になりますので、借入期間が長い場合、すでに元金を払いきっている場合もあります。むしろ支払い過ぎの金額(過払金)がある場合もあり、債権者の不当利得として逆に返還を請求することができます。

引き直し計算

本当の債務額を知るには、債務者の借入状況に関する資料(契約書、振込票、通帳の記録など)から、全ての取引を再現し、引き直し計算を正確に行う必要があります。資料が十分でない場合でも、様々な情報をもとに、できる限り記憶をたどり正確な借入額を算出していきます。

また、業者からも取引履歴を開示させますが、その内容に間違いがないかを確認する必要があります。こうした整理は専門的な知識が必要ですので、弁護士や司法書士などの専門家に依頼して作業をしてもらいましょう。

優和綜合法律事務所 債務整理プロモーション